開発環境の準備(AWS CodeCommit)

AWS CodeCommit の初期設定方法を説明します

Ishiguro Suguru

CodeCommitとは

AWS CodeCommitは、AWSが提供するGitの管理サービスです。本ブログはAWSを利用しているため親和性の高いCodeCommitを利用しています。今回はGUIでGitを操作するアプリSourcetreeを使用して、CodeCommitを利用するための初期設定手順について記述します。

SSH設定

公開鍵・秘密鍵の作成

今回はSSHで設定しています。 以下のコマンドを実行して公開鍵、秘密鍵を作成します。

ssh-keygen

実行後、以下のように保存場所＋ファイル名とパスフレーズの入力が求められます。 任意の値を入力してください。（パスフレーズはなしでもOK） 下記の例では、以下のファイルが作成されます。

  • codecommit_rsa（秘密鍵）
  • codecommit_rsa.pub（公開鍵）
Generating public/private rsa key pair.
Enter file in which to save the key (/Users/xxx/.ssh/id_rsa): /Users/xxx/.ssh/codecommit_rsa
Enter passphrase (empty for no passphrase): 
Enter same passphrase again:

以下のコマンドを実行して公開鍵の内容を表示します。 表示された内容はコピーして保存しておきます。

cat ~/.ssh/codecommit_rsa.pub

AWSのIAM設定

次にAWSのIAMよりCodeCommitを利用するユーザーを選択して、認証情報を設定する必要があります。 IAM管理画面を開き、サイドリンクの「アクセス管理＞ユーザー＞ユーザー名（CodeCommitにアクセスするユーザー）」をクリックします。 選択したユーザーの概要ページが表示されたら、「認証情報」タブをクリックして「AWS CodeCommit の SSH キー」にある「SSH パブリックキーのアップロード」ボタンをクリックします。（以下画面参照）

以下のポップアップが表示されます。 ここに先程コピーした公開鍵の内容を貼り付けて「SSH パブリックキーのアップロード」ボタンをクリックします。

アップロード後、SSHキーIDの値をコピーしておきます。

ローカルPC設定

ローカルPCの~/.sshフォルダ内にファイルを作成します。 ファイルは拡張子なしのconfigという名称で作成し、以下の内容を記述します。 USERには、コピーしておいたSSHキーIDを設定しておきます。

Host git-codecommit.*.amazonaws.com
  User XXXXXXXXXXXXXXXXXX
  IdentityFile ~/.ssh/codecommit_rsa

以下のコマンドを設定して、上記ファイルのアクセス権限を変更します。

chmod 600 config

最後に以下のコマンドを実行してSSH設定の確認を行います。

※東京リージョンを使用する場合は「ap-northeast-1」を指定

ssh git-codecommit.ap-northeast-1.amazonaws.com

macOS設定時のエラー

macOSを使用してHTTPS接続すると、最初のうちは上手く接続できますが以下のようなエラーが出る場合があります。 理由はこちらにありますが、SSHでの接続設定をしておいたほうがいいです。

SourcetreeでCodeCommitに接続

以上の設定を行い、SourcetreeでCodeCommitに接続することができます。 CodeCommitでリポジトリをまだ作成していない場合は作成しておきます。 リポジトリ作成後、URLのクローン「SSH」をクリックしてURLをメモしておきます。

次にSourcetreeで上記リポジトリをクローンしてみましょう。 「新規＞URLからクローン」をクリックします。

以下のポップアップが表示されるため、先程コピーしたURLを入力します。 任意の保存先・名前を入力して「クローン」をクリックするとCodeCommitのリポジトリがクローンされます。

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